20代平凡リーマン(ヘンリー)の米国株式投資

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20代の平凡サラリーマンが株式投資(主に米国株)に奮闘するブログです。戦績開示、個別銘柄分析など。

ギリアドの新型コロナ治療薬レムデシビル 特例承認へ

こんにちは、ヘンリーです。

 

保有しているギリアド(GILD)の新型コロナ治療薬候補レムデシビルが取り沙汰されているため記事にしてみます。

 

 

ギリアドの新型コロナ治療薬レムデシビル 特例承認へ

www.nikkei.com

www3.nhk.or.jp

 

上記の通り、各紙で大きく取り上げられています。

レムデシビルとは当初エボラ出血熱の治療薬として開発された治療薬ですが、いまだエボラ出血熱治療薬として承認はされていません。

 

ただし、同治療薬のウイルスの生成を阻害する働きが今回の新型コロナウイルスに応用できるのではないかと見られており、期待が高まっています。
本当にギリアドは抗ウイルス薬の開発において世界のTOPです。
(承認間もない薬を持っているベンチャーを買収しているだけという批判もありますが…)

 

今回政府は、海外での承認を条件に、日本国内での審査を大幅に簡略化できる「特例承認」と呼ばれる制度の適用を決めたとされています。

 

承認されれば、原則として保険適用での治療が可能になります。
(ただし今回は、「保険適用」はあまり意味をなさないかもしれません。詳しくは後述)

 

別れている評価

 

このように有望視されているレムデシビルですが、未だ明確に効果ありという意見の一致は見ていません。

 

www.nikkei.com

 

www.bbc.com

 

上記の通り、一時は極めて有望と思われていましたが、直近では治験失敗の報道もありました。この報道はWHOが誤って掲載されたとも言われていますが、実際の真相はわかりません。

少なくともギリアド社によると、治験者の数が十分でなかったため、治験を早期に終了しただけだとしています。

状況証拠的には、ギリアドの主張が正しいと思います。

 

いずれにせよ、ギリアドは間もなく世界最大規模の試験結果を公表する見通しであり、それによって大きく舵が切られるでしょう。
(なお、先立ってUBSはギリアドを「Buy」から「Neutral」に引き下げています。ただし目標株価は引き上げており、よくわかりません。笑)

 

www.bloomberg.co.jp


世紀の大盤振る舞い?

www.thepharmaletter.com

 

そして一番驚いたのはギリアドのスタンスです。

ギリアドといえばかつてC型肺炎治療薬のハーボニーとソバルディの薬価を高額にし、世間からバッシングの嵐を受けた悪名高い?企業です。
(ただし保有しているので弁護しておくと、Totalの治療費は同薬を使用した場合が最も安価になりました。そして薬が完全に病気を治したため、ビジネスという観点からは一発屋(=糖尿病のように継続使用がない)となってしまいました。)

 

そのギリアドが、今回はレムデシビルを無償提供すると言っています。

 

ギリアドはなぜこの世紀の大盤振る舞いとも言える行為を決定したのでしょうか。

今回もまた薬価を釣り上げたとしても、確かに医師/世間の心象は悪くなるものの、
レムデシビルが最も有効であれば医師や患者の家族はレムデシビルを使用しようと思うはずです。

 

ギリアドは今までの態度を改めたのか、はたまた何か別の意味があるのか、今後の動きに注目です。まずは全世界に行き渡らせることを最優先にしてほしいと思います。
これが冒頭で「日本で保険適用の意味は薄い」と延べた理由です。

 

株は当然、ホールドですね。

それでは。

 

 

 

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