ウェルズ・ファーゴ 2020 1Q決算
こんにちは、ヘンリーです。
こちらも同じく保有しているウェルズ・ファーゴが2020年第一四半期の決算を発表しました。
昨今の金融業界を象徴するような厳しい内容だったので紹介するとともに、今後の注目ポイントを探りたいと思います。
ウェルズ・ファーゴ 2020 1Q決算を発表
(元ソース)
https://www.wellsfargo.com/about/investor-relations/quarterly-earnings/
<売上>
・合計:177.2億ドル(前年比18.1%減)
<EPS>
・0.01ドル、引当金/有価証券評価損費用除く0.74ドル(アナリスト予想は0.62ドル)
<その他>
・貸倒引当金として31億ドルを計上(EPS▲0.56セント)
・有価証券評価損9.5億ドルを計上(EPS▲0.17セント)
・1Q末の融資残高は1兆ドル(前4Q末より476億ドル増)
所感
厳しい決算になりました。
貸倒引当金及び有価証券評価損は未だ実害は発生していないにせよ、今後実害が目に見える形で出てくると思います。
売上は純金利収入が今期こそ上昇したものの、FRBの金融政策転換により2Q以降の決算はむしろ前年比減少が見込まれます。
特にウェルズ・ファーゴは純金利収入に依存する部分が多い銀行ですので、この影響はクリティカルに聞いてくるでしょう。
また、期末融資残高が伸びているのも想定通りと言えます。
結局今の状況は、「個人や(特に外食産業を中心とした)苦しい企業・小規模ビジネスへの融資を行うが、返済されるかは未知数かつ金利収入も満足に得られない」ということに集約されると思います。
<今後の展望>
当面、新型コロナウイルスの影響が収束するのを待つことになるでしょう。
まず第一の山場は「いつ外出規制が撤廃されるか」だと思います。
外出規制が撤廃されれば曲がりなりにもレストランに行く人が増え、消費が始まります。経済の歯車が回りだせば個人消費も拡大し、長期的にはFRBもゼロ金利政策をやめ、金利収入が見込める状態に戻るからです。
投資家としては、踏ん張りどころと思います。
バフェットのように10年以上Holdできる長期投資家であれば、今は買い増し時かもしれません。
それでは。