20代平凡リーマン(ヘンリー)の米国株式投資

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20代の平凡サラリーマンが株式投資(主に米国株)に奮闘するブログです。戦績開示、個別銘柄分析など。

ギリアド・サイエンシズ 2020 1Q決算(+レムデシビル緊急使用許可)

こんにちは、ヘンリーです。

 

世界が今一番注目している、かつ私も株式を保有しているギリアドが2020年最初の決算を発表しました。

世界の目に耐えうる決算だったと思います。

 

 

ギリアド・サイエンシズ 2020 1Q決算を発表

(元ソース)

investors.gilead.com

 

<売上>

・合計:55.5億ドル(アナリスト予想は54.5億ドル)

・前年同期比5.1%増加

 

<EPS>

GAAPベースの利益は1.23ドル、非GAAPベースは1.68ドル(アナリスト予想は1.57ドル)

・非GAAPベースで前年同期比0.6%増加

 

<その他>

主要薬の売上高は以下

HIV治療薬ビクタルビの売上は16.9億ドル(前年同期7.9億ドル)

HIV治療薬ツルバダの売上は4.1億ドル(前年同期6.1億ドル)

C型肝炎治療薬エプクルサの売上は5.6億ドル(前年同期4.91億ドル)

所感

良い決算だったと思います。

売上・EPSともにアナリスト予想を上回りました。

 

ツルバダの売上減が気になるかもしれませんが、ビクタルビとの入り組みと考えれば良いと思います。HIV治療薬全体としてみたときに売上は10%以上成長していますし、まだまだリーディングカンパニーの座に君臨しています。

 

そもそも、ギリアドというとここ数年はC型肝炎一発屋というイメージが根強いですが、ギリアドはもともとHIV治療薬の会社です。それを象徴するかのように、決算では毎回HIV治療薬が堅調に成長しています。

今も(C型肝炎薬が下火になった今は)売上の8割近くがHIV治療薬ですので、ギリアド=C型肝炎治療薬の会社というイメージは捨てたほうが良いでしょう。

 

直近ではレムデシビルが全世界から注目の的になっていますが、先日記事にしたようにレムデシビルはすぐには決算に紐付かないと思いますので、短期的に買いに走る行為は愚かと見るべきです。

 

 

godolphin.hatenablog.com

 

godolphin.hatenablog.com

 

 

その他(レムデシビル関連)

ついにレムデシビルがFDAの使用許可を取得しました。

investors.gilead.com

 

 

要旨

・あくまで今回の使用許可は”緊急使用”許可(正式な承認ではない)

・ECMOを含む人工呼吸器を必要とする患者には 10 日間投与を許可

・人工呼吸器を不要とする患者には5日間投与を許可。ただし改善が見られない場合は、Total10日になるまでさらに5日間の投与を許可

・発表していたとおり、150万回分のレムデシビルを無償提供。

・2020年12月までに、1000万回分の供給体制を確立する計画

 

ついにアメリカでレムデシビルの緊急使用許可が出ました。

重症患者を中心に、最大10日分投与が可能になります。

 

なお、ギリアドは自社の臨床試験で5日間投与であっても、重症例に対しては10日間投与と同等に近い効果があることが確認されているため、より多くの人に使ってほしいと公表しています。

 

これが全世界への希望の光になることを祈るばかりです。

株式投資をする際に肝に銘じていないといけないことと思いますが、企業の第一使命は社会に貢献すること。そしてその結果として利益がついてくることを示す象徴例かと思います。

こうした企業をBuy&Holdして応援することは、長期投資家の醍醐味ですね。

 

それでは。

 

 

 

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